2006年10月17日

妊婦を受け入れ拒否

分娩中に意識不明に陥った妊婦が、
奈良県内の県立病院など18病院から「満床」などを理由に
次々と受け入れを拒否され、
ようやく受け入れてくれた病院で出産後に、死亡したという。

産婦人科の減少が著しい、お産を出来る場所が無い、
という話は前々から話題になっているが、
それにしても18病院から受け入れ拒否されたなんて、
あまりにも酷い。

しかし、
看護婦が助産行為をしたら書類送検になる昨今、
受け入れられる体制が整わなければ
簡単に承諾しない病院側の事情も分からないでもない。

ようやく受け入れた病院だって
「出産」を引き受けたつもりでいたから
脳内出血のほうは後手後手になったのだろう。

もちろん、
当直医が指摘したのに産科医がNOを言ったようなので、
(やっぱる当直医というのは若い先生で、だから意見が通らなかった?)
医師のミスで医療ミスなのだが、
こういうミスの場合、
いつ自分に起きてもおかしくないような気がする。
出産する女性にとっては、ホントに他人事ではない話だろう。

それにしても
国は本当に真面目になって、国民の出産場所を確保して欲しいものだ。

不妊治療をしておいて、おかしいかもしれないが、
私は「自然な形でのお産」みたいなものに憧れていた。
有名人の自宅出産などで、
病院でのお産を否定するような風潮があったので、
まあ、それに影響されていたのだと思う。

が、しかし、
双子を妊娠したとき、
私は近所の助産院や個人医院をいくつか回ったのだが、
すべてやんわりと断られてしまった。
「突然、産まれることになったときに、ベッドが空いていないかも」
「双子だと、対応できない可能性がある」
「未熟児で産まれた場合、設備の整ったところでないと赤ちゃんが危険」
等々が理由だ。

私は、最初、面倒なことは引き受けてくれないんだな、
と感じてしまったのだが、

最初から大病院の患者になっていないと、
何か急変があって救急車を呼んでも、
受け入れてくれる病院がない可能性があるんですよ、
カルテがある患者は、よほどのことがない限り断られませんからね、

と個人医院の先生に言われて、大病院の産科を受診した。
その後で切迫流産騒ぎなんかがあって、
長期入院という羽目になったので、
大病院で正解だったのだが。

今回のような事件を聞くと、
あらためて、仕方がなかったなぁと思う。

18病院たらい回し…意識不明妊婦、出産後死亡(izaニュースより)
奈良県大淀町の町立大淀病院で今年8月、分娩(ぶんべん)中に意識不明に陥った妊婦が、同県内の県立病院など18病院から「満床」などを理由に次々と受け入れを拒否され、最終的に、大淀病院から約60キロ離れた大阪府吹田市の国立循環器病センターまで搬送されていたことが17日分かった。女性が同センターに搬送されたのは、意識不明になってから約6時間後で、最初の奈良県内の病院への受け入れ打診から約4時間が経過。緊急手術で男児は無事に出産したが、本人は出産後も意識が戻らず8日後に死亡した。
 妊婦は奈良県五條市に住んでいた女性(32)。県医務課などによると、女性は出産予定日を過ぎた8月7日午前、大淀病院に入院し、翌8日午前0時過ぎ、分娩中に意識不明に陥った。
 このため、大淀病院は同2時前になって、県内の拠点病院である県立医大付属病院(橿原市)に受け入れを打診したが、医大病院は満床のため断念。その後、医大病院の当直医2人が県内外で受け入れ先を探したが、別の拠点病院の県立奈良病院(奈良市)を含む17病院にも、「満床」を理由に拒否され続けた。
 同4時半ごろになって、国立循環器病センターでの受け入れが決定した。
 大淀病院によると、女性の容体急変について、当直医は脳に異状が起きた可能性を指摘し、病院ではCT撮影の必要性を検討したが、担当の産科医は妊婦特有の「子癇(しかん)発作」と判断し、CTも撮らなかったという。同病院は「判断ミスがあった」としている。
ラベル:出産 妊娠 産科
posted by ルクレツィアの娘 at 17:12| Comment(1) | TrackBack(3) | ビックリ世の中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
救急医療の現実を扱った動画があります。

NEWS ZERO「救急崩壊」1日目
患者を断らざるを得ない「受け入れ不能」の実態。
http://www.youtube.com/watch?v=Bua7R0bQioo

NEWS ZERO「救急崩壊」2日目
経営不振で「2次救急」が次々と撤退、「2次救急」レベルの患者が「3次救急」へ…。
http://www.youtube.com/watch?v=sQ7ufv7bfzM

NEWS ZERO「救急崩壊」3日目(1/2)
夜間救急に多数の患者が押し寄せパンク状態、その多くが、救急医療が不要な「軽症患者」。
http://www.youtube.com/watch?v=akEbC5khXKE

NEWS ZERO「救急崩壊」3日目(2/2)
「私たちの病院を守ろう」と立ち上がった市民。
http://www.youtube.com/watch?v=8VQlgK3UgQQ

上の動画を元に記事を立てました。
よろしかったら読んでみて下さい。
http://punigo.jugem.jp/?eid=453
Posted by 都筑てんが at 2008年03月31日 06:18
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

奈良の妊婦受け入れ拒否
Excerpt: 「妊婦搬送の改善を」 処置遅れ死亡の遺族(共同通信) - goo ニュース 奈良の妊婦が死亡 18病院が転送拒否(朝日新聞) - goo ニュース 奈良・意識不明の妊婦 18病院、受け入れ拒否 6..
Weblog: おつまみ抱き茗荷
Tracked: 2006-10-18 10:13

18病院が受け入れ拒否(大淀病院妊婦死亡事案)
Excerpt: 分べん中意識不明:18病院が受け入れ拒否…出産…死亡(毎日新聞 2006年10月...
Weblog: 元検弁護士のつぶやき
Tracked: 2006-10-18 14:45

医師は「魔法使い」じゃない。
Excerpt: ■「拒否」ではなくて「不可」「不能」では…。 <救急搬送拒否>交通事故の79歳女性死亡 福島(毎日新聞) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/h..
Weblog: ぷにっと囲碁!なブログ 〜囲碁とほっぺたが大好きな人の日々のつぶやき。〜
Tracked: 2007-12-11 16:21
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。