2007年07月02日

直江兼続についての独り言

再来年の大河ドラマの原作「天地人」を
ようやく読んだ。

まぁ、なんとも爽やかな前半の直江と、
「鬼になる」と意気込んだ後半の直江の
変わりようが面白かった。
全体的には非常に「きれいごと」な直江だと思う。

直江兼続関係の小説を読んでいて、
女性として気になるのは妻の「お船」との関係。

年上の家付き女房。
しかも妻は再婚、夫は初婚。
作家たちが皆男性なので、お船との関係の描き方は
けっこう作者の女性観が表れている気がするのは、
私だけだろうか。

身分の低い「兼続を見下していた」バージョンから、
「夫がいたときから兼続が好きだった」バージョンまで
さまざまである。
「二夫にまみえる」ことに「こだわらなかった」「新しい女性」
という、男性作家らしい思い込みを込めた描き方をしてくれる作家もいる。

藤沢周平の「密謀」がどうにも好きになれないのは、
このお船との関係の描写が、気に入らないからっていうのがある。
ははは。

もうちょっと後の時代の、お市の方やお江の方なんかを見ても、
女性の再婚はそんなに珍しくなかったと思うんだけどねぇ。
しかも直江家って名門でしょ。
再婚は必須でしょう。

少なくとも、
直江家の女主人でもあった彼女とその母親が、
謙信の死の際にキーマンであったことは確かなようだ。
なにしろ危篤状態の謙信公から
「後継者は景勝」という遺言を聞いた、と言い張ったのだから
お船は直江家が消滅した後も、絶大な権力をふるっている。
一部の小説では上杉忍軍の影の女首領だったり
与板衆を使っての諜報活動で兼続を支えたり、
そりゃあもうお船ってば、スーパーヒロインなのだ。
上杉家の大奥を牛耳っていたのは、直江の妻お船に間違いない。
こっちサイドからドラマを作っても、
かなり濃厚な物語が描けるだろうなぁと思う。

私は、景勝が無理に直江家の婿に兼続を押し込んだんじゃなくて、
直江家のほうが、つまりはお船やその母親
兼続を望んだんじゃないのかなぁと思ってるんだよね。
でも、そういう風に書いている本はないので、
私の勝手な妄想だけど。

ところで、
私は直江兼続のどこが好きなのか。

まず、文武両道。

南化和尚、西笑承兌などと親交があったり、
攻め入った朝鮮から本を持って帰ったり。
兼続蔵書の宋版『史記』『漢書』『後漢書』は、国宝指定exclamation×2
日本初の銅活字といわれる『文選』(直江版)の出版事業もやってるし。
農業の指導書も書いてる。
後の上杉鷹山の改革っていうのは
直江兼続の政策を手本にしたという話もある。

あれ??
武のほうはよくわかんないぞ?
まぁ戦には出てたんだから・・・・・・。

それから策謀家なところ。

そして主従愛

あとね、たぶん、

結局は天下が取れてないところ。

後は美男子だったって事かなぁ。

うーん。、
三国志の孔明に惹かれるのと、理由は同じような感じかも。
まぁ、
兼続の「直江状」とか孔明の「出師の表」とか、
小道具立てが揃ってるのは、
けっこう歴史人物にはまるツボ。


大河ドラマでは、主人公となると
またきっといろいろな

きれいごとを並べて、

義の人ぴかぴか(新しい)って描かれ方をするんだろうけどね。
別に、そういうことで、好きなワケじゃないのだが。
孔明も結局は主人に天下を取らすことは出来なかった。
そこで後世の人々は
劉備や孔明に「民への思いやり」「正義」とか
いろいろな理屈をくっつける。
謙信や兼続の「義」というのも、
似たようなもんだと思うんだな、私は・・・・・・。

秀吉の譜代の臣ですらもらえなかった豊臣の姓を
兼続がもらったとか、
茶会にたびたび呼ばれたとか、
秀吉に気に入られて云々あったようだけど、
童門冬二の「直江兼続・北の王国」に描かれたように
結局は政治工作だと思う。
景勝との不和をねらったのもあるだろうし、
秀吉の家臣たちをも疑心暗鬼にさせるような意味で、
やったことだと思う。
ちなみに上杉の家臣(いや服従した領主?)の中で
須田満親とかいう人物も
豊臣の姓を貰ってるようなんだけど・・・・・・。
あんまり論じられないのはナゼ???

ただ、山城守というのは、意味深だと思ってしまう。
やはり京都を指す以上、ただの称号と切って捨てられない感じ。


posted by ルクレツィアの娘 at 19:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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