2007年10月29日

ウィンナ・コーヒーとザッハトルテ

最近ウィンナ・コーヒーという名称は
なかなか聞かなくなったような気がする。
子どもがいるので、
私の法も最近は喫茶店に入らないけれども、
外に出ている喫茶店の看板メニューに、
「カプチーノ」という名前が増殖している。
やっぱりスタバなどの影響だろうか。

もちろん「カプチーノ」と「ウィンナ・コーヒー」は違うと思うが、
本来牛乳を泡立てて作るはずのカプチーノに、
ホイップクリームや生クリームを使っている例も多いし、
そうなると、
喫茶店メニュー界において、
ウィンナ・コーヒーにカプチーノが取って代わった、
といっても差し支えないと思う。

ウィンナーコーヒーって、ウィンナーの入ったコーヒー?
・・・というのはギャグなんだと思っていたら、
夫が真面目な顔して聞いてきた。


ウィンナ・コーヒーはむろん、ウィンナ・ソーセージと同様
Vienna=ウィーン風という意味で付けられたメニューである。

昔、ウィーンに言ったときに添乗員さんに
本場のウィンナ・コーヒーを味わうにはどうしたらいいか?
と聞いたら、
「メランゲ(Melange)と言って、頼めばいい大丈夫」
と言われた。
それではどうせなら、と
ホテル・ザッハのカフェへ行って、
「メランゲ、ビッテ!」(棒読みわーい(嬉しい顔))と注文したら、
どちらかというとカプチーノ風のものが運ばれてきた。

生クリームがどーんとのったものを想像していたので、
あれ??とは思ったのだが、
一緒に頼んだオリジナル・ザッハ・トルテも甘くて美味しくて、
ものすごく優雅なひとときを楽しんだ。
「サンキュゥ・マッダーム!」なんぞと言われて
良い気持ちだったことを覚えている。

あとで、メランゲってメレンゲのことだよっ! と
気付いちゃったけど。
日本で昔から「ウィンナ・コーヒー」と呼ばれたものを
飲みたかったのならば、
「アインシュペンナー(Einspaenner)」と
頼めば良かったのだそうだ。
「一頭立ての馬車」という意味で、
国立オペラ座近くの馬車だまりに待っていた
御者たちの間で人気を呼んだため、この名前が付いたそう。
それが日本に伝わったんだろう。

他にも、オべールス・ゲシュプリット、
ミルク・ゲシュプリット、モカ・ゲシュプリット、
トゥルキッシャー、カフェ・モカなどなど
ウィーンのコーヒーにもいろいろメニューがあるそうなので、
いろいろ味わってみたいものだ。
(ウィーンには行けないだろうけど、日本の喫茶店で)

ところで、何故にウィンナ・コーヒーの話を
いきなり書いてるかというと、
赤福の衝撃の余震なのだ。

老舗の菓子という意味で、
ふと重い出したのは「ザッハ・トルテ」だった。
アンズの酸味と甘いチョコレートのケーキ。
チョコレートが大好きなので、
洋菓子店でザッハ・トルテを見ると買ってしまう。
が、本来はウィーンのホテル・ザッハのものがオリジナル。
ネットで注文できて航空便で送ってくれるから、
日本でも買おうと思えば買える。
送料がものすごく高いもうやだ〜(悲しい顔)

で、たぶん赤福以上の衝撃を受けるとしたら、
ホテル・ザッハがザッハ・トルテに関して
いい加減なことをやっていた場合かな、とか
そんなことを思ってしまったのだ。
ちなみにもうひとつのザッハ・トルテの老舗である
「デメル」のほうは、
日本支店にもまだ行ってないので、あまり愛着無し。

とは言え、1980年に書かれたある記事の中で
「ザッハ・トルテ」というチョコレート・ケーキなどは、2年前に食べた時の数倍も甘くなっていて、とても私には食べられるものではなかった。アメリカからの観光客の舌に合わせたせいだろうか。

とあるので、150年以上の歴史を誇るザッハ・トルテも、
時代の流れによって多少の変化はあるようだ。
たぶん、外国へ空輸するようになったときも
レシピは変わったんじゃないだろうか。

ただね、
ドイツやウィーンでチョコレート系を頼むと
ものすごく甘いんだよね。
私が旅行中に食べたチョコレートムースなんて
気持ちが悪くなるほど甘かったが、
同行のドイツ人男性は平気で完食していた。
輸入チョコでも、
リンツチョコやキンターチョコって極甘だ。
イタリアやフランスでも全般的に日本より甘めだけど、
ドイツ語圏はとくに甘かった。
上記の記事の言うことを信じれば、
それもアメリカの影響なのだろうか???
ホントに?

むしろ、日本のケーキって、ものすごく甘さ控えめだと思う。

ドイツ語圏でも「kuchen」という名前で売られている
焼き菓子系はけっこう素朴な味なんだけど、
「torte」と言われるケーキは甘い。
トルテはイタリアのドルチェと同じだから、
とドイツ語の先生が言っていた。

このクリーム系ケーキに
甘さ控えめ・上品な味という傾向が強まったのが、
とくにバブル以後なのだと
近所のケーキ職人が教えてくれたので、
上記の記事を書いた人は、
もしかすると日本のケーキの上品で控えめな味に慣れて
ザッハ・トルテの甘さがくどく感じた可能性も・・・。

ともあれ、せっかくザッハ・トルテのことを思い出したので
今年のクリスマスケーキは
ザッハ・トルテ系にしようかなぁ、なんて考えている。
それとも日本独自といわれる
イチゴ&生クリームの王道ケーキにしようか。









posted by ルクレツィアの娘 at 19:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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