2007年11月22日

設計図通りに作れないのか

マンションの鉄筋不足だの強度不足の問題で、
疑問に思うことの一つは、
どうして設計図書のとおりにマンションが造られないのだろうか、
ということだ。

とにかく何でも「施工ミス」として発表され、
報道では「ミスでなく手抜き」「意図的」と言われ、
建築会社が叩かれる。
ただ、本当にこれらは
単純に「手抜き」なのだろうか?
すべてが「悪質」なのだろうか?



たとえば、
設計の変更が現場で当たり前になっているように報じられているが
その背景には
やはり「無理な設計」という理由もあると思う。
机上の空論のような設計があって、
現場ではそれを現実に合わせて施工しているのだとしたら、
それは「施工ミス」ではない。
極端な話、
設計とは異なる仕様になっていても、
そのほうが現実的には強度があるという場合だって、
あるのかもしれない。

建築士自身がこういう事を言っている。
一体原設計(元図)とは何なのか?というぐらいに原型を留めない程変更される事もありますし。
役所に出す確認申請はどうなってるのか?疑問です。(マンションってどうよ関東版より)


ということは
マンションなんて設計図書の通りに作られる方が
珍しいのかもしれない。
検査をする機関はミスが発生することを前提に、
きちんと検査して欲しい。

市川のマンションの場合は、
どうやら意図的な手抜き&隠蔽であることは、
次の記事からも分かる。
JR市川駅南口前で清水建設JVが施工している超高層マンションの鉄筋不足問題について、設計・監理者の日建設計がKEN-Platz(ケンプラッツ)の取材に対し、工事監理で施工ミスを把握できなかった事情を説明した。同社広報室によると、配筋が適切かは施工者が作成する品質管理記録で確認する契約になっており、この記録によれば配筋は設計図書の通りだった。(KEN-Platz内の記事  2007/11/12


検査機関が書類だけ見て
「はい、大丈夫!」とお墨付きを与えていた時代には、
発覚しなかった可能性もある。

しかし竹中工務店の場合は
似てる鉄筋だけど強度が違う鉄筋が登場し、
なんと栗本鉄工所の強度データ改竄にいたっては、
部品会社が強度のデータを偽っているのだ。

栗本鉄工所の円筒型枠は、
構造部材でない、ただの捨て方枠であるから、
橋の強度には全く関係無い話らしい。
が、しかし
考えてみると姉歯事件が数々の施工ミス&手抜きと
全く違って衝撃的な事件だったのは、
現場が完璧に設計図書通りに作ったとしても
強度が足りないという、
おそろしい事態を引き起こしてくれたからだった。
栗本鉄工所のデータ改竄も、
同じような恐怖がある。

構造材じゃないからいい、とは言えないと思う。

それにしても
国土交通省が慌てて高速道路の点検すると言い出しているが、
高速道路緊急安全点検にかかる費用は
どこから出るのだろうか。

はぁ〜。

栗本鉄工所の社長の
「この会社の常識は世間の非常識と感じている」
の一言は印象的だった。
今までもこの社長はこう思ってきたんじゃないだろうか。

官にベッタリの会社の体質を
変えるのは難しいのだろうなぁ。

高速道路橋の鉄製円筒型枠、栗本鉄工所が強度データ改ざん

 鉄鋼メーカーの栗本鉄工所(大阪市)が、高速道路橋などに使う鉄製の円筒型枠(パイプ)について、強度試験のデータを改ざんしていたことが21日、明らかになった。
 改ざんは、昭和40年(1965年)代から続いていた。国土交通省では、橋の安全性には問題がないとみているが、このタイプの型枠が使用されている全国約9000か所について、路面の亀裂などがないか緊急点検を始めた。
 この型枠は、橋を軽量化するため、路面のコンクリート床板に埋め込んで使われる。国交省と東日本、西日本、中日本の各高速道路会社によると、型枠の強度は、旧日本道路公団時代からの内規で、一定の荷重がかかっても変形が1センチ以内になるよう定めている。[ 読売新聞2007年11月21日]




posted by ルクレツィアの娘 at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ビックリ世の中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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