2008年01月14日

飲酒運転の罪と判決

福岡市の公務員が飲酒運転によって
三人の幼い子供を死亡させる事故を起こした事件、
過失致死罪等で7年余の懲役刑という判決が出た。

危険運転致死傷罪がてきようされなかったことで、
議論を巻き起こしている。
わたしも、そうなんだ、適用されなかったんだ、と
残念に思った。





自分の身に置き換えてみれば
やっと誕生してくれて、ようやく3歳になる娘たちが、
こういう事故で失われたら、やりきれない。
じゃあ、
乗っていたのが、たまたま乗せた友人だったら?
はたまた、親たちだったら?
いろいろ考えてしまった。

許せない!と遺族が狂乱するのを、
社会はあたたかく見守り、助けていくべきだろう。
被害者である夫婦を叩くような意見が
けっこうネットでは多いので、それが悲しい。

そして納得できない判決ではあるが、
法律はより平等に適用されなければならないことを考えると、
今回のような量刑で仕方がないのかなと、思う。

なにしろ1996年に起きた高速道路の飲酒運転事故では、
飲酒運転のトラックが、ファミリーカーに激突して
炎上した車の後部座席に子供が二人亡くなったというのに、
求刑されたのは業務上過失致死、最高刑は4年
という現実に、日本中がショックを受けた。
10年経って、
これだけ重い判決が下されるようになっただけでも、
前進しているのだ。

ただ、やっぱりよくわからないのは、
アルコール濃度という数値を判決基準していることだ。

「酒気帯び運転」か「飲酒運転」か
アルコール濃度によって区別され、罰則が違うというのは、
変な話だと思う。
スピード違反とか、脇見運転による追突事故とか、
そういうものは確かに過失なんだが、
飲酒運転というのは結局、それ自体が重大な犯罪行為である。
それにプラスして他人の命を奪うような事故を起こしたら、
やっぱり厳罰に処するべきで、
そこにアルコール濃度なんか関係ないと思う。
それこそ法律の平等を疑う。

福岡の飲酒運転事故では、
被告人が正常な運転が困難な状態であったという事実が
認められていないから、危険運転とされなかった。
しかし
被告人は友人に水を持って来させて、がぶ飲みして、
アルコール濃度を下げたことがハッキリ判明している。

これでは
救助をさぼってでも、水を飲め!
と裁判所が認めちゃったことになる。

私は今回の事件での一番の注目点は
この証拠隠滅工作が明らかになっていることだと思っていた。
だが、量刑のバランスを見ながら
苦渋の判決を出したであろう裁判官には同情するにしても、
この証拠隠滅に関してとくに厳しく言っていないので、
落胆した。
むしろ飲酒運転などでは、
証拠隠滅が立証された場合には、
罪が重くなるようにして欲しい。

今回裁判官が判決のなかで
あんまりそういう意識がなかったようなので、
2審に期待したい。
posted by ルクレツィアの娘 at 14:52| Comment(3) | TrackBack(0) | ビックリ世の中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 トラックバックありがとうございました。また、ブログエリアを越えてのアクセスに厚く感謝致します。
 何故「危険運転致死傷罪」という新法ができたかも学習できていない判決に司法への不信感を募らせた人が多いのではないでしょうか。
Posted by にゃんこのおめめ at 2008年01月14日 15:55
 トラックバックありがとうございました。また、ブログエリアを越えてのアクセスに厚く感謝致します。
 何故「危険運転致死傷罪」という新法ができたかも学習できていない判決に司法への不信感を募らせた人が多いのではないでしょうか。
Posted by にゃんこのおめめ at 2008年01月14日 15:59
にゃんこのおめめ さま

私も、何のために作った「危険運転致死傷罪」の法律なんだろう??と首をかしげてしまいました。
Posted by ルクレツィアの娘 at 2008年01月18日 17:34
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