2008年03月03日

教師の自殺

以前にも私は「校長は自殺するな」と書いたが、
教師の自殺というのは、本当に止めてもらいたい。
しかしながら、今回の西東京市の教師自殺を見ると、
本当に現場の教師たちが気の毒だ。

2月29日3時14分配信 読売新聞
 2006年に自殺した東京都西東京市の市立小学校の新任女性教師(当時25歳)の両親が28日、地方公務員災害補償基金東京都支部に公務災害の認定を申請した。

 教師になりたいという夢をかなえたばかりの女性は、学級内に続くトラブルに悩んでいた。「悲劇を繰り返さないよう、新任教師に手厚いサポートを」と両親は強く訴えている。

 「小学校教師はやっぱりきついね」。自殺を図る約2か月前、福岡県の母親(56)にあてたメールに、そうつづられていた。

 教師の夢を追って、短大から首都圏の教員養成大学に編入学し、06年4月から西東京市で教師になった。

 低学年を受け持って間もない5月中旬、学級内で万引きのうわさを聞いた。名前の挙がった児童の親に伝えると、「どこに証拠があるのか」と抗議を受けた。校長が親に謝罪して収まったが、後日この件について職員会議で報告を求められた。


前に親戚の小学校教師の話を書いた。
こちら→「モンスターペアレント」
その時も、教師の自宅がココまで侵害されているのか、
と驚いた。
自殺した新人教師も
「毎日夜まで保護者から電話とか入ってきたり」
とメールに書いているというから
同じようなことをやられていたのだろう。

また、万引の話だが、
教師は担任の生徒が万引きすると、呼び出されるため、
休日がつぶれることが多い。
親戚の大学生も
「お母さんは何にも言わないけど、分かるんだよね、またか、って」
と言う。
突然休日に呼び出されて、母親が行ってしまったり、
夜まで警察だのお店だのなんだのに連絡して回るのは、
生徒が万引したか交通事故にあったか、
どちらかなのだそうだ。

というわけで、
学校の先生には休日がホントにないので、
休日を求める人は地方公務員になった方が良いと思う。
なにしろ先日、
公民館の館長と話していたら、
「公民館や図書館に配属されると土日が休めないから辛い」
と本気で言っていた。
いやぁ、公務員は覚悟が足りない。

だから
学校の先生が苛酷だ苛酷だと言うが、
企業の方がもっと苛酷だ!!という意見も多いも当然である。

理不尽な要求や緊急対応なんていうのは、
むしろサービス業であれば当たり前である。
残業手当のない仕事に休日出勤なんてのも
まず当たり前になってしまっている。

ありえない期限までに成果を出すことを求められ、
億単位の契約のために常に大きなプレッシャーを抱え、
さらに並行して
個人のスキルアップも当然のごとく要求されるし、
しかも自分のプロジェクトが突然コケたり、
部署があっさり廃止されたりする。

学校の先生には、常に自分の生徒がいて、
ある意味で「結果の見えやすい」仕事である。
公務員だから
給料もボーナスも下がらない。

しかし、学校の先生は学校の先生しか、出来ない。
それ以外の仕事が出来ない。
だから
自殺をするほど思い詰めても転職ということは考えない。

こんなんでいいのだろうか?

教員採用試験を一発で合格しちゃうような秀才さんや、
試験勉強に専念できるような裕福な家庭に育った人たちは、
無意味にねじ曲げたクレームをつけたり、
お金や謝罪目当てで怒鳴り込んだりするような人たちがいるなんて、考えたこともないような
温室育ちで、プライドが高い人が多い。

モンスターペアレントの行動というのは、
実に「プライドがあったらやらない」ようなことである。。

温室育ちな人が、
未熟なまま、
大きな責任を負い、クレームにさらされ、
悪くするとそれを相談する相手がないまま放置される。

新人の教師たちがそのような状況でいれば、
当然、生徒である子どもたちに悪影響を与え、
教育の質は低下する。

公立の教師は、小学校でも中学校でも、
一度社会できちんと仕事をした人を採用すべきだと思う。
常に、効率の良い仕事、結果を求められる環境に
一度身を置いた人が教師になるべきだ。
そういう人の方が、
生徒たちに社会に出るために必要なことを
体現して教えられると思う。
学校に毎日通って、与えられた課題をこなすということすら
まともに出来ないでいるならば、
社会で働くなんて出来ないのだ、ということを教えられる人が、
教師になって欲しい。

そう言う場合、
教師の給料はもう少し高くするべきなんだろうなぁ。
その代わりダメな賛成は排除できるようにして。

また、常々思うのだが、公務員のボーナスというのはおかしい。
ボーナスというのは
企業全体の業績や個々の成果によって出る物なので、
そうした業績とは無関係の公務員には、
出るはずがないと思うのだ。
赤字の自治体がほとんどなのに。



タグ:教育 学校 自殺
posted by ルクレツィアの娘 at 12:51| Comment(2) | TrackBack(0) | ビックリ世の中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。「自転車三人乗り禁止」のTBついでに、記事を読ませて頂きました。

立場などが違うので一概に、考え方が似ているとまでは言えないのですが、「モンスターペアレント」や「倖田來未発言」への所感など参考になりましたし、大変、説得力を感じました。

どうも最近、世の中は「当たり前が当たり前ではなくなってきている」んじゃないか、と密かに危機感を募らせていたり…。(そんな大袈裟なものではないんですが、どうも違和感のある出来事が多くなったと云いますか…)

教師は自殺すべきじゃないも同感です。先日、モンスターペアレントに関して、ホントの「モンスター級」は四六時中クレーム電話をかけてくるなど、たった一人でも学校崩壊を招くほどであるという話を取り上げましたし、実際に、想定範囲外のクレームというのは、そんな風に周囲が振り回されてしまうんじゃないかと…。

また来訪致しますので、宜しくお願いします!
Posted by メロンぱんち at 2008年03月03日 16:05
メロンぱんち様

変に長々しい当方のブログを読んでくださって有り難うございます。

なんだか社会全体で「常識」というものが崩壊しているような気がする半面、自分が本当に常識やプライドを持って行動できているのか、非常にあやしくなってきているこの頃です・・・。

Posted by ルクレツィアの娘 at 2008年03月05日 19:17
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