2008年01月03日

映画と世代間ギャップ

お正月映画として『椿三十郎』を観に行った我が両親は、
「なんだか、面白くなかった」と嘆息して帰ってきた。

そりゃあそうだ。

オリジナル版の上映を生で観ている世代が、
リメイク版なんか観ちゃイカン。
父が言うには、役者がみんな頑張っているんだけど、
観ていて疲れたのだそうだ。
なんでも、脚本はオリジナル版をそのまま使用してあって、
それって三船敏郎のときには格好が良かったセリフも、
今の役者では
とにかく台詞を言うのに必死な感じで、言葉が上滑りして
演技が付いていかないんだと、
父は解析していた。

それでも豊川悦司なんかは
まともに時代劇になってたんじゃないのかと私は思ったのだが、
父も母も、セリフ回しが変だった、と言っていた。
うーむ。
ただ、
「大河ドラマに出ていた人が良かったね」
と言っていたのは、佐々木蔵之介のことだろうか?
織田裕二と松山ケンイチなんか、もう切り捨てにされてる。

なら、
お金払って観に行くことはないじゃないか。

映画の黄金時代を知っている世代は、
今の映画を嫌う。
役者もダメ、脚本もダメ、演出も変。
だけど、
私に言わせたら、昔の映画も変だ。
小津映画における「父と娘」の演出なんか、
どれを観ていても
ホロリとする前に、なんかイヤだなぁと感じる。

あれを「脚本が変だ」と言っちゃあいけないのだろうか?

映画ってけっこう世代間のギャップが大きい。



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2007年06月15日

「トロイ」DVD購入!

何を考えてか、夫が「トロイ」のDVDを買ってきた。
780円だったらしい。
しかし、今さら何故なんだろう。
どうしてまた「トロイ」を???

「だって君がこの映画、好きみたいだから」

はい?

そんなこと言ったかいな?
イヤ、嫌いじゃないんだけど。
それでは「トロイ」を映画館に見に行った直後の
私のレビューを見てみよう。

お金をかけて撮った大作らしい大作で、見応えは十分。ただ、盛り上がりが散漫で、見栄えのする素敵な役者を集めて並べただけ、という印象もまたぬぐえない。CGによる戦闘シーンも最近は食傷気味。とは言え、アキレスを演じたブラット・ピットはさすが。輝かしい不死身の英雄ではなく、あくまで動物的な勇者という感じがして面白い。鍛えた肉体もすごかったし、武術的に完成された動きも上手い演出だ。アキレスと正反対の、国のため家族のために戦う英雄ヘクトル王子も上手い。エリック・バナの地味で寡黙な雰囲気が、悲壮感を盛り上げて迫力がある。妻に何度も、逃げ道は覚えたかと尋ねる場面は、なかなか泣ける。そして何より感動したのが、ピーター・オトゥールのトロイ王プリアモス。なんというか、威厳と慈愛を持ってはいるが輝きと強さを失っている、まさに「滅びるべき運命を迎えた国の王」そのものなのだ。プリアモスがヘクトルの遺体を帰してくれるようアキレスに頼む場面は、まさに名場面である。すべての元凶となったパリス王子の軽率さ・幼稚さや臆病ぶりがまたすごい。けれども物語の中でほんの少しだけ成長をする。そこがいい。かの三部作で美しく完全無欠なキャラを演じたオーランド・ブルームが、同じ弓矢をつがえながら、ここまで情けないキャラに扮してくれるというのも、なかなかツボだった。配役をした人に拍手したい。配役といえばショーン・ビーンのオデュッセウスも素晴らしい。大国の強引な侵略戦争に、小国の王として心ならずも従わなくてはならないが、従うとなったら策謀を巡らせ友を引き込むことを厭わない。仕方ないんだよと言いながら、これ見よがしな苦悩を見せるわけでもない。ずる賢そうな顔をして、しかし、その両肩になにがしか重みを背負ってるようには見える。物語の中で、一人冷めたオデュッセウスを演じたショーン・ビーンは面白い役者だ。彼の語りに始まって終わる演出は、なかなか良かったと思う。トロイ戦争とはむろん「愛のための戦い」ではなく、侵略戦争である。そこには、オデュッセウスも語るように「名を残す」ことへの渇望と、本能的に戦争・戦闘を嗜好する男たちの欲望がある。女たちの人生は眼中にない。だから、戦いを嗜んだアガメムノンとメネラオス、そしてアキレスが死に、戦いに背を向けたパリスとヘレンが逃げ延びるというのは、満足すべき結果なのかもしれない。 【神華歌佳人】さん 8点(2004-05-23 23:00:50)(良:3票)


確かに愛のこもったレビューかもしれないたらーっ(汗)
さて、問題です。

私は「トロイ」の役者さんの中で、
誰が一番好きなんでしょう?

答えは・・・・・・

実はね

うふふ。

ピーター・オトゥールです。

「冬のライオン」とか「アラビアのロレンス」とか
あとは「フェアリーテール」とか、
大好きなの〜ハートたち(複数ハート)

どこが好きなのかと言えば、
あの現実から一歩踏み外れちゃったような、不思議な存在感。
そしていつも憂いをたたえた瞳。
私が子どもの頃、青い目ってキレイだなぁと思ったのは
金髪碧眼のキャラばかりのアニメのせいではなく、
ピーター・オトゥールのせいである。

ちなみに、
レビュー文章で
オーランド・ブルームとショーン・ビーンに
ちょっぴり愛がこもっているのは
「ロード・オブ・リング」のせい。
いや、でも
ショーン・ビーンのずる賢そうなオデュッセウスは
正直言ってかなり自分の中でヒットだった。
今まで、ショーン・ビーンは
頭のよくないキャラを演じる人、っていうイメージがあったんだけどねぇ。

オーランド・ブルームのパリスはね、
あまりの幼稚&へなちょこキャラに映画館で呆然としたからね。
何しろ原作というか神話の中では
パリスは御前競技においてヘクトルを打ち負かした勇者で、
卑怯にも弓矢で、と罵られつつも一応はアキレスを倒してる。
オーランド・ブルームが配役されたというので
なるほどレゴラス系の勇者でいくのか、と勝手に納得したんだよね。
それなのに、あのキャラでしょ。
ひぇ〜、この先の展開はどうなるんだっ!
と映画の中盤でドキドキしていた私。

まぁ、役者は面白かったけど、
ストーリー全体は肩すかしというか大味な作品だと思う。
しかし、まぁ、せっかく買ってもらったDVDだから、
娘たちが眠ったら見てみよう。


ところで、

ショーン・ビーンと浅野忠信が似ていると発言して、
浅野忠信ファンを怒らせたことがあるんだけど、
やっぱり似てると思うんだよねぇ。
そう思う人はいませんかねぇ?
posted by ルクレツィアの娘 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月08日

「マトリックス」と「地球へ」

なぜだか、私のブログに
「マトリックス 地球へ」の検索で
訪問してくださる方が多い。

不思議な気分だ。

「マトリックス」公開当時も
その後2や3が公開されたときも、
私は一人で「地球へって漫画を思い出さない?」と、
言い回っていたが、
「地球へ」を知っている人がいなかった。

たとえば、すでに2003年になってからだが、
某映画レビューサイトにもこんな風に投稿している。

観終わった後に、ついつい「これは現実なの?」と考えさせてしまうのがスゴイ。胡蝶の夢から千年以上も繰り返されたテーマだが、斬新な映像で、とても楽しめた。ただ、この世界観がスゴイと絶賛されるくらいなら、日本の漫画って内容レベルが高いよね。あと、この作品、全体的に「地球へ」という漫画とアニメを思い出させるんですが。 【神華歌佳人】さん 7点(2003-11-19 10:25:51)


比較的にアニメに詳しい夫も、
原作が少女漫画だったせいか「地球へ」は知らなかった。

それに私は2000年頃から
気が向くと「マトリックス 地球へ」という検索フレーズを
ヤフーやグーグルに入力していたが、
およそヒットしたことがなかった。

それが。
何でそのフレーズで私のブログに来るの〜ふらふら
たくさんの人が「地球へ」を新しいアニメで観たら、
これってもしかして
マトリックスのモトネタなのexclamation&question
と感じたってこと?
私のブログにまで来るくらいだから、
誰もその決定的な根拠がつかめないまま
徘徊しているようだけれど。

ラベル:地球へ 盗作
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2006年10月08日

楽しめなかったナルニア国物語 第1章

はっきり言ってつまらなかった。

映像が美しく、雪の中のランプなど、
原作ファンにとっては嬉しい映像が多かった。

それに、白い魔女の衣装の隅々までこだわった細やかさ、
武器の一つ一つの丁寧な作りなどは、非常にレベルが高い。
と思ったら、防具や武器のデザインは「WETAワークショップ」だった。
ロード・オブ・ザ・リングと同じだ。
ラストサムライもだっけ。

が、肝心の物語のテンポがユルくて、つまらない。
「子どもたちが戦う」意義が全く分からない。
そして簡単に戦いに勝ってしまった。

うーん。

軍を指揮する、国を統べる、「王」になる、
それは大きな責務であり、苛酷で苦いものだと、
最近のファンタジーであれば必ず描写するところである。

たとえば、人気の高い『十二国記』にしてもそうだし、
最近のガンダムだの、『鋼の錬金術師』を観ても
人の上に立つことの苦しみ、戦いにおける残酷さ、
そういうものが盛り込まれている。
ロード・オブ・ザ・リングの映画ですら、
原作の、王になる気満々のアラゴルンから
王位に就くことをある種の犠牲ととらえる放浪の戦士に変わっていた。

それが!
このナルニアの物語では、
疎開してる子どもたち(つまり現実世界では役に立たない存在)が
予言されているからって、
ナルニアではいとも簡単に王として崇められる。
おかしい。

ある日突然「勇者」になることは出来るかもしれないが、

いきなり「王」になることは出来ない。

軍を指揮する者が、突然現れた予言の子どもたち。
そんなんで戦いが勝てるはずがない。
それに、最後に去っていってしまうアスラン王も、
かなり無責任である。

しかし、コレは英国で書かれたお話しだ。
王」の本場ではないか。
英国の庶民にとっては王様というのはこういう存在なのかもしれない。
つまり、日本のファンタジーのような悩める王というのが、
本当は間違っているのかもしれない。



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posted by ルクレツィアの娘 at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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